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2011年1月17日月曜日

メジャーの日本人選手に対する評価 その3

2001年、日本人の外野手として、最初にメジャー入りしたイチローは、新人王はもちろん、MVP、首位打者、盗塁王、最多安打という衝撃的な活躍をしました。その活躍があったから、日本のパワーヒッター松井秀喜も、ヤンキースと3年契約し、その3年間は毎年100打点以上という安定した活躍をしたので4年の契約延長を勝ち取りました。

イチロー、松井秀喜の活躍があったので、2004年には松井稼頭央がかなり良い契約でメッツに入団しました。日本人ならば、イチロー、松井秀喜、と並ぶ選手など、日本プロ野球界にいないことなど知っていたのですが、当時は松井稼頭央のことをリトルマツイと呼んで、イチローのような足と、松井秀喜のようなパワーを併せ持った選手、と勝手に評価を高く見られてしまったのです。メッツファンの松井稼頭央に対するブーイングは、投資効率に合っていない、というブーイングだったのです。

その後、外野手としては、2008年に福留孝介選手がカブスと$48Mの4年契約をしました。メジャーの世界では、1年あたり$10M(約10億円)以上の選手がスター選手です。その評価で入団したのは、イチロー、松井秀喜と同等の選手、という評価を受けて、入団したわけです。しかし、残念ながら福留選手は、その投資に見合った活躍はしていません。福留選手を見ていて、もどかしいのは、そのあたりの事情が呑み込めていないように感じるのです。

その他、内野手としては、井口、岩村、の二人がレギュラーとして活躍しました。しかし、1年あたり数億程度の現実的な契約で、それなりにレギュラーとして活躍した年もありましたが、二人とも契約延長には至りませんでした。投資効率が良かった、として評価されるから再契約されるのであって、そうやって考えてみると、本当にメジャーで成功したと言える日本人野手は、同程度の契約延長を勝ち取っているイチローと松井秀喜しかいないのです。

今後は、福留選手が日本人野手の評価を落としたので、日本人野手の契約は現実的な$2M〜$5M程度でしょう。西岡選手の契約も1年あたり$3Mの3年契約、と伝えられています。とても、現実的な契約です。ぜひ西岡選手には、このあたりの評価を上げてきてほしいですね。

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