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2011年5月9日月曜日

内部被爆は証拠が無い「完全犯罪」

広島・長崎の原爆を経験された、現在94歳の元内科医師 肥田舜太郎さんの講演です。今年4月に広島で行われた講演のようです。第二次大戦を経験し、1945年の広島・長崎の原爆投下、そして、その後、多くの原爆患者を診てきた医師の言葉は、説得力があります。


戦後のアメリカは、被爆によってすぐに死んだ人たちは原子爆弾のせいであるが、その後に出てくる内部被爆による影響は原子爆弾とは無関係にする占領政策を徹底させたようです。外部被爆は隠す事ができないが、内部被爆は見えないもの、人間の五感で感知できないものですからね。

もともと爆弾をつくるためだったウラン産業が、爆弾をつくる代わりとして発電所をつくらされたのが、日本に原子力発電所が多い理由であるようですね。もともと、敗戦国だから原発が多いのであって、それを考えれば簡単に原発を止めるわけがありません。第二次大戦の原因は明治維新に繋がるわけですし、根は深いです。

日本の医学は、内部被曝の影響の研究を許されず、その流れがずっと続いていて、日本の医学には、内部被爆に関する学問がないそうです。内部被曝は、証拠をつかませないで人を殺せる「完全犯罪」である。この言葉が、強く印象に残りました。

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