「放射能はいらない」という、タイトルはイマイチですが、非常に内容の濃い動画です。食品の内部被曝、生体濃縮、に関して、埼玉大学理学部の市川定夫教授の説明は、非常に分かりやすく、良い先生だな、と感じさせてくれます。
1986年5月7日、チェルノブイリから8,000km離れた日本で、放射能汚染されたお茶の話題から始まります。折しも昨日、神奈川県西部で放射能汚染されたお茶が見つかったというニュースが流れましたが、この動画を見た後だったので、「そんなの当たり前じゃん」という反応しか出ませんでした。
この頃から、グルメブームと称して、ヨーロッパからの食品輸入が増えた印象があります。ヨーロッパで汚染された売れない食品が、日本に無理矢理輸入させられたという歴史なのでしょうか。
[11:20]あたりにある、各放射性物質が身体のどの部位に蓄積するか、説明する絵があるのですが、今後の知識として、どても役立つと思います。
[13:20]あたりから次の動画に続く、生体濃縮に関する話も、非常に興味深いです。ヨウ素131に関する話ですが、野菜に濃縮されるヨウ素131は、環境中で観測される値の6〜7倍もあり、時期的には1ヶ月後になるようです。
2/4の前半はヨウ素131の話の続きです。人間の場合、ヨウ素131は甲状腺に集まり、その影響に関する話です。甲状腺は、ホルモンの分泌に関連する、とのことです。
後半[8:25あたりから]は、セシウムの話です。セシウムは、半減期が長いので、多年草の植物(お茶、ナッツ類)にはどんどん蓄積していくが、1年草の小麦などは徐々に下がっていくそうです。人間は主に筋肉に蓄積し、人間も多年草の生き物なので、どんどん蓄積していくそうです。
3/4の[4:05]あたりから、人工放射線と自然放射線の話になります。原発推進派は、自然界にも放射能はあるので人工放射能の影響は無い、という説明をするが、自然界の放射能を体内に蓄積する生物は地球上にいないそうです。身体に蓄積するかしないか、というところが、原発によって自然に存在しない放射性物質を作り出してしまう問題の本質なんですね。
後半部分は、放射能の人体に対する影響として、放射線がDNAを傷つけるメカニズムを説明しています。
4/4は、放射能による健康障害、免疫機能の障害、などのメカニズムの説明です。
[4:22]あたりからの花粉症の説明には、度肝を抜かれました。私はずっと花粉症に悩まされていますが、花粉症が発症したのは1987年春だった記憶があります。なんと、チェルノブイリの翌年、チェルノブイリ事故後初めての春に、初めて花粉症の症状が出たのです。これは、花粉症もチェルノブイリの影響だった!、と言えるのではないでしょうか!!
その頃は、大学生だったので、食事に対するこだわりもなく、ほとんど学食で食事していましたから、学食の食材に問題があったことは容易に想像出来ます。
0 件のコメント:
コメントを投稿