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2011年5月6日金曜日

3.11震災体験メモ1:初めての避難所

まだまだ、日本全国のどこかで、大きな地震が起きる可能性が高いみたいなので、3.11震災の体験と、その結果重要と思われる事をメモしておきたい、と思います。

3.11震災直後の記憶を辿って行くと、地震直後、テレビをつけようとしても映らず、停電が起きている事を認識します。電話も通じません。3.11当日はまだ寒く、自宅には電池着火式の灯油ストーブを用意してないので、暖房器具はありません。しかも大きな余震が続いていて、物の落下が怖くて、とても安心して寝られないと思われたので、3.11の夕方、日が暮れる前に、人生で初めて避難所に向かいました。

私の中で、避難所というと、炊き出しのイメージがあったので、避難所に行けば暖かい環境が与えられ、必要な食事くらいは与えてくれるだろう、と期待して行ったのです。しかし、避難所である体育館には、数台の灯油ストーブしかなく、とても体育館全体を暖かくすることは出来ません。日本赤十字社と書かれた薄い毛布が1枚ずつ配られましたが、寒くてとても寝られる環境ではありません。

しかも、与えられる食事は、おにぎり1個、飲み物1つ、漬け物少し、です。幸い、田舎に住んでいると、家に帰れば充分なお米があったのと、ガスはプロパンだったので、地震翌日の昼間にはガスでお米を炊けたのは、非常に助かりました。とりあえず、最低限の食料は確保出来ました。

こういう災害時は、誰々が赤十字社にいくら寄付したとか、義援金が何たらとよく耳にしますが、必要な物資が、避難所に届いている実感は、全く無い、です。全く、です。避難所とは、こういうものなのだと、初めて認識しました。

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