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2011年6月5日日曜日

放射線の怖さを知る欧州人、何も知らぬ日本人

下の動画は、もうかなり古いニュースになりますが、3月15日、フランス政府がエールフランス航空に臨時便を4便出させてフランス人を日本から退去させた。ドイツは、ルフトハンザ航空の成田発着を取り止めて、関空発着に切り替えた。この対応の早さは、「見えない敵」である放射能の怖さをよく知っていたからだろう。


次の動画も、フランス政府が特別チャーター便を4便用意した、というニュース。このインタビューに出てくるフランス人は、家族がとにかく心配していて、とにかく早く帰れ、と言われていると。

「お父さんは心配だから、帰って、帰って、と言った」

「旦那のお母さんから電話があって、ここ大阪なのに、地震の映像と原発の映像を見て、お母さんも妹さんも泣いてて、とりあえず戻ってきて、と」

「原発の問題は、フランス、ヨーロッパでは敏感。チェルノブイリもあったし」

人々の放射線に対する理解の深さが、この時点で違っていた、と感じます。


次の動画は、主にデンマーク大使館が東京から大阪・広島に移動していることを伝えるニュースですが、この0:27あたりのインタビューで、

「国に戻りたいです。放射線が怖いです!

彼女の表情から、本気で怖がっているのが分かります。3月19日は、まだ余震が続いていた時期でしたが、彼女が怖がっていたのは、地震じゃなくて、放射線だったんです。


共通して言える事は、彼ら欧州人が怖がっていたのは地震ではなくて、放射線であること。おそらく、チェルノブイリを経験したからこその経験則なのでしょう。

一方、日本は広島・長崎の経験からは、ピカドンの原爆の怖さだけが伝えられていて、放射線の怖さとしては充分に伝えられていませんでした。悪い言葉で言えば、その無知さ加減が、対応の遅さ、を招いている気がします。

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