問題の「赤冨士」はその「6」話目。
配給元がワーナーブラザースというのも不気味ですし、
これは単なる黒澤明監督の夢、警告ではなくて、
計画的な実施予告だったとしか思えません。
何しろ、「あの発電所の原子炉は6つある」のですから。
この映画では、放射性物質に着色できる設定にしてしまっていますが、
今、現実に起きている出来事では、人間の五感では全く感知出来ない。
まったく見えない、匂わない。
しばらくたって、身体の反応があって、
初めて放射能の影響だったことが分かる。
本当に、放射能は恐ろしい。
下にセリフを文字にしてありますが、
映画の一場面のセリフとして聞くと、恐ろしさは倍増します。
「何があったんすか?」
「何があったんですか?」
「噴火したのか、富士山が」
「大変だ」
「もっと大変だよー」
「あんた知らないのー?」
「発電所が爆発したんだよー。原子力の」
「あの発電所の原子炉は6つある」
「それがみんな、次から次へと爆発を起こしてるんだ」
「狭い日本だ」
「逃げ場所はないよ」
「そんなことは分かっているよ」
「逃げたって広がる」
「でもねえ、逃げなきゃしょうがない」
「ほかにどうしようもないじゃないか」
「これまでだよ」
「でも、どうしたんだろ?」
「あの大勢の人たちはどこへ行ったんだ?」
「みんなどこへ逃げたんだ?」
「みんなこの海の底さ」
「あれはイルカだよ」
「イルカも逃げているのさ」
「イルカはいいねぇ」
「泳げるからねぇ」
「ふっ、どっちみち同じことさ」
「放射能に追いつかれるのは時間の問題だよ」
「来たよ」
「あの赤いのはプルトニウム239」
「あれを吸い込むと1千万分の1ミリグラムでも癌になる」
「黄色いのはストロンチウム90」
「あれが身体の中に入ると、骨髄に溜まり白血病になる」
「紫色のはセシウム137」
「生殖腺に集まり、遺伝子が突然変異を起こす」
「つまりどんな子供が生まれるか分からない」
「しかしまったく人間はアホだ」
「放射能は目に見えないから危険だと言って、」
「放射性物質の着色技術を開発したってどうにもならない」
「知らずに殺されるか、知ってて殺されるか、それだけだ」
「死神に名詞もらったって、どうしょうもねえ」
「じゃ、お先に・・・」
「君、待ちたまえ!」
「放射能で即死することはないっていうじゃないか」
「なんとか、、、」
「なんともならないよ」
「ぐじぐじ殺されるより、ひと思いに死ぬ方がいいよ」
「そりゃあー、大人は十分生きたんだから死んだっていいよー」
「でも、この子たちはまだいくらも生きちゃいないんだよー」
「放射能に冒されて死ぬのを待っているなんて、」
「生きているうちにはならないよ」
「でもねえ」
「原発は安全だって。危険なのは操作のミスで、原発そのものに危険はない」
「絶対ミスは犯さないから、問題はないって抜かした奴は、許せない!」
「あいつらみんな縛り首にしなくちゃ」
「死んだって死にきれないよー」
「大丈夫。そりゃー、放射能がちゃんとやってくれますよ」
「すいません」
「ぼくも縛り首の仲間の一人でした」
「あ〜〜〜」
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