東南アジアの中では、タイ、マレーシア、台湾などは、1タイバーツは約3円、1マレーシアリンギットは約30円、1台湾ドルは約3円、なので、3を基本として考えれば良い国々、つまり、「3の国」と分類している。為替レートだけ考えると、タイ、マレーシア、台湾は、ほぼ同じ経済レベルの国と言える。
私が一度も行ったこともないか、行ったことがあっても短い滞在だった国に、「2の国」や「1の国」も存在する。為替レートから推測すると、フィリピンは「2の国」で、ラオス、インドネシアなどは「1の国」だと思われる。これらの国に長期滞在したわけではないので、感覚的にはっきりしたことは分からない。
日本から見ると、タイやマレーシアを、「貧しい国」というイメージを持っている人がいるかもしれないが、タイやマレーシアには、ミャンマー、ラオス、インドネシア、フィリピン等から、多くの出稼ぎが来ている。資本主義の原則として、為替レートが低い国から高い国へ出稼ぎに行く。出稼ぎというのは、多く稼いで、少ない出費で生活できる自国に仕送りしなければ、利益があがらないから当然のことだ。
資本主義とは、どこも仕組みは一緒で、雇う側から考えてみれば、労働コストは安く抑えたい、肉体労働などの単純労働は出稼ぎに任せる、という構図が出来上がっていく。だから、利益を求めれば、どうしてもその構図に収束していく。
もう一つ不思議なことは、情報統制によって、日本から見たら経済レベルが隣同士の国は身近に感じるが、遠く離れた例えば「1の国」の情報はかなり少ないか、または、ものすごく危険な国であるかのように報道されている。そういった情報によって、意図的に近寄らせないようにしているとしか思えない。とは言え、私もまだフィリピンやインドネシアの観光地ではない地域には訪れたことがないので、その国の経済感覚は掴めていないままだ。
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